2013年3月25日月曜日

北京の高級マンション:「11坪、5250万円」




●21日、北京・五道口の住宅が1平方メートルあたり10万元(約150万円)で売りに出されていたことが分かり、話題を集めている。


レコードチャイナ 配信日時:2013年3月24日 21時41分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70606&type=0

北京・五道口の不動産価格が1平方メートル150万円に、
「冗談としか思えない値段」―中国

 2013年3月21日、あるインターネット利用者が最近ミニブログで、不動産仲介企業の価格表を発表した。
 北京・五道口の住宅が1平方メートルあたり10万元(約150万円)という値段で話題を集めている。
 同不動産は海淀区五道口のある学区内の住宅で、
 「37平方メートルで350万元(約5250万円)」
1平方メートルあたり約10万元の計算となる。
 当時の開発企業関係者の任志強(レン・ジーチアン)氏は
 「当時の販売価格は1平方メートルあたり4000元(約6万円)あまりだったのに」
と語る。
 ネット利用者からは
 「五道口こそ北京の中心部、宇宙の中心だ。
 もう北京で住宅を買うのは諦めた」
という声が寄せられている。中国経済網が伝えた。

 業界関係者によると、五道口の住宅価格が急騰しているのは人気学区内にあるためで、清華大学や北京大学が近いためだという。
 ネット利用者からは
 「この値段、冗談としか思えない」
 「朝、36階の部屋のベランダで水を一杯注ぎ、上に浮かんだ埃を吹き飛ばす。
 窓の外はスモッグだが、目を閉じれば、遠くにあと300点取れば合格できた大学や、出勤に忙しいサラリーマンがアリの様にバスや地下鉄駅でひしめいているのを感じられる。
 こうした命の息吹に耳を傾けることができるこの五道口は宇宙の中心だ」
といったコメントが寄せられている。
 「1平方メートル10万元の住宅を数千元で借りることができるなんて幸運だ。
 他の地方出身の労働者だから、北京戸籍がなくても五道口のような世界一流の高級住宅地に住めるなんて誇らしいことだ。
 2000年には1平方メートルあたり4000元程度だったのが20倍ほどしか値上りしていないなんて安いものだ」
という嗜虐的なコメントも見られる。

 閉幕したばかりの「両会」(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議)では不動産価格抑制の目標を確定したが、多くの市民は依然として高すぎる不動産価格を受け入れられないと考えている。
 「私の給料ではロケットに乗っても不動産価格の上昇を追い越すことができない」
 「北京ではお金で住宅を買うのではなく、生命で住宅を買うようだ」
といった嘆きが聞かれる。

 一部では理性的に分析とアドバイスをしているネット利用者もいる。
 「2003年以来の10年に、もしエリオット波動理論に基づくと、
 北京の不動産価格は08年、11年に2回目、4回目の調整を経た後、5回目の浪に入ったと言える。
 投機家が売りに出す段階に入ったが、国家の新規定で流動性が低下したため、価格を引き上げ続けるしかない。
 10万元なんて買う人がいるはずはない。
 あの値段は顧客向けのPRで、近くの1平方メートルあたり6万元(約90万円)の住宅を買わせようとするためのものだ」
 「北京の不動産価格を値下げさせるのは簡単だ。
 良い学校が北京に集中しているから、政府が北京戸籍でない学生にも平等に入学できるように条件を規定しなおせば、北京の住宅価格も自然に下がる」
などの意見が出ている。
(提供/人民網日本語版・翻訳/YH・編集/TF)


 「37平方メートルで350万元(約5250万円)」
 というのは、「11坪、5250万円」ということになる。
 11坪というのは「2K」か「1LDK」の広さしかない。それで「5,250万円」。
 東京都心部並の価格である。



サーチナニュース 2013/03/25(月) 13:47
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0325&f=politics_0325_007.shtml

高値で推移する住宅価格に、受け入れられないと不満が噴出=中国

  先ほど閉幕した両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)は、不動産価格の抑制を維持するという目標を定めたが、多くの中国人ネットユーザーからは高値で推移する住宅価格は受け入れられないと不満が噴出している。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  ある中国人ネットユーザーが公表した不動産仲介業者の価格表によれば、北京市五道口の住宅価格は、1平方メートル当たり10万元(約153万円)に達した。
 北京市海淀区五道口の大学エリアの住宅価格は37平方メートルで350万元(約5180万円)だ。
 デベロッパーの男性によれば、「同不動産の販売当時の価格は、1平方メートル当たり4000元(約6万円)ほどだった」という。

  中国のネットユーザーたちは、「庶民の給料はロケットに乗っても住宅価格の高騰ペースに追いつけない」と不満を語ったほか、別のネットユーザーは、「北京ではカネで住宅を買うのではなく、生命をかけて住宅を購入するのだ」と溜息をついた。




レコードチャイナ 配信日時:2013年4月8日 20時57分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71095&type=0

都市化によって住処を追われる出稼ぎ労働者たち
=「地方出身者、ますます住みにくく」―中国

 2013年3月30日、ロイター通信は
 「中国の都市化、地方からの労働者がますます住みにくく」
と題した文章を掲載した。
 4月1日付で環球時報が伝えた。

 中国では「今後10年間で4億人」が都市へ移住するとされ、政府は6兆ドル(約585兆円)を住宅やインフラの整備に当てるとしている。
 だが皮肉にも、この都市化を進めている地方からの労働者たちが、まさに都市化のために自分たちの安価な住宅を奪われようとしている。
 デベロッパーは労働者たちの住む古びた建物を一掃し、高級な高層住宅を建設しようとしているのだ。

 他の発展途上国とは異なり、中国にはスラム街がないといわれている。
 だが北京の将辛庄地区に代表されるように、とても狭いスペースに地方からの流入労働者とその家族がひしめき合って住む住宅地区がある。
 中国政府は一貫してこの住宅問題を軽視しきた。
 だが、国家的な都市計画に伴い、これらの流入労働者が住む住宅地を立ち退きにすれば、住宅総数が減少するだけでなく、都市化・人口流入を牽引してきた一因でもある賃貸不動産業にとって大打撃となる。

 目下のところ、家賃の安い低所得者向けの不動産物件は減少の一途をたどっている。
 都市化を進めた結果、高級不動産ばかりになれば、都市化を支えているはずの地方からの流入労働者が住処を失う。
 中国の都市計画は容易には解決できないジレンマを抱えている。







【国家の品格=ゼロ】


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